練習したけれど歌が上手くならないと感じる方や、自分の歌に幻滅し練習する気すら湧かない方にとって、音痴を克服することはひどく難しいことに思えるかもしれません。
一筋縄でいかないような感じがするのはなぜ? と考えてみると、
歌を上手く歌うには、必要とされる複数の要素が一定のレベル以上でなくてはならないということがみえてきます!
一つだけできればいいというわけではないので、難しく感じたり、歌がなかなか上達しないと感じてしまうのはこういった理由からです。
必要な要素は大きく分けて3つあります。
1. 音感
2. リズム感
3. 声を使ってどのように内面世界を表現するか
上記の3つそれぞれがある程度のレベルに達すれば、周囲から「歌が下手」とは言われなくなりますし、自分でも「これなら下手とは言われない!」と実感できるようになります。
(それぞれがかなりのレベルまでいくと「上手い」「すごい!」と言われるようになります♪)
音感・リズム感・声のコントロール、どの要素も大切なのですが一番音痴と言われやすいのが、音感に難がある場合です。
リズム感もよく声も出ているのに音が外れている場合、度合いによりけりですが、かなり残念な印象の歌になります。(出すべき高さに対して高すぎても、低すぎても音は外れることになります。)
また、音が外れていなくて声がある程度コントロールできているのにリズムがずれている(早くなるか遅くなるかのどちらかか、混合)、音が外れた場合ほどの不快さはありませんが、やはり「上手い」とは言いがたいです。
最後に声のコントロールが微妙な場合、リズム感や音感がある程度しっかりしていれば「聞いていられない」という印象の歌にはなりません。
堂々と「下手ではない」と言える段階です。
この状態になれば、人前で歌うことに抵抗はなくなってくると思います。
もし音感・リズム感に難がある場合、どちらも大きく足を引っ張ってしまうので、まずはその改善を目指しましょう。
改善できてくると自分でも変化に確信が持ててきますので、歌うことに苦痛でなくなると思います。更に欲張って声を磨いていただきたいですね!
それでは、大切な要素である「音感・リズム感・声のコントロール」について、詳しくみていきましょう!
1. 『音感』
2つ以上の音が存在する時に、大切なルールがあります。
音には、相性のいい組み合わせと相性の悪い組み合わせがあるのです。
一緒に鳴らすと、気持ちよく感じる(調和・ハーモニーとも言い換えられます。歌のハモリもこの応用です。)ケースもあれば、鳴らした瞬間に「気持ち悪い!」と感じる組み合わせがあるのです。
電車の踏切の音をちょっと思い出してみてください。
あの音は、相性の良くない組み合わせの典型例です。
聞いた瞬間に、人が危険を感じるくらい不快な音の組み合わせ…。
これは本能にダイレクトに訴えかける感覚なので、「気持ち悪くない!」と思おうとしても難しいはずです。
歌う時に音を外さない人は、音を外すことを「ものすごく気持ち悪いこと」「恥ずかしいこと」等と強く感じているため、その不快を避けるために「音が調和している」ことを自然と求めます。
音が外れてしまう方は、外れた際に「気持ち悪い」と感じる体験か度合いが足りないか、感じるセンサーの働きが少し弱い可能性があります。
もしくは、相性のいい音同士が鳴った時の「気持ちよさ」「心地よさ」を感じる体験が足りていないことも考えられます。
極端な例ですが、ドラえもんの登場人物の一人であるジャイアンは歌が強烈に下手なことで有名ですが、ジャイアン自身は「リサイタル」を自らすすんで何度か開くほどの自信の持ち主です。
彼自身は、全く自分の歌が下手だと感じていない様子ですが、彼の歌を聴いている人は耳を塞いだり、げんなりして「やめてー」と思っている様子が描かれていますね。
なぜジャイアンは音を外しているのに気づかないのでしょうか?
声を出すのに夢中で、自分の歌やカラオケの伴奏を聞いていないことや、音の相性についての感覚が磨かれていないなど、いくつか原因は考えられます。
「やめてー」と感じている周りの人の音感が鋭いといえますね!
歌っている時に「音を外した」と自覚できる人は、「自分は音を外している気がする」、「音が合っているか外れているかわからない」という音感のセンサーが正しく働いています!
音を外してしまうことに気づける方は、正しい音を出していく訓練をしていくことでより音感が磨かれていき、音が合って当たり前になります!
逆に音を外してしまう感覚がわからなくなるのです。
音が合っているのか確信が持てない方、さっぱり自信が持てない方には、まず「聴く力」を学んで頂きます。
私たちが日常で「聞く」のは、相手の話している内容だったり、「何らかの音が鳴った」という事実くらいで、相手の声のトーンやフレーズの音の動き、声の種類などにフォーカスして聞いているわけではないですよね?
「聞いて」はいるのですが、受け取っている内容がずれてしまうと、歌が上手くなるために必要な感覚が磨かれないのです。
歌は歌詞の内容を聞くことも大切ですが、ボーカルが歌うメロディの音の動きや伴奏の音・演奏内容等も聴いていくことで、歌の全体像や自分が行くべき場所のようなものを感じ取ることができます。
聴くべきポイントがずれていると、何回聴いても上達につながる情報が得られないこともあるのです。
上手くなるために必要な「情報」を聴き取れるように、訓練していきたいですね!
カラオケで歌う時には伴奏に合わせて歌いますが、この伴奏に含まれている音と相性の悪い音を出してしまうと、不協和音と言われる音の調和がとれていない切ない状態を作り出してしまうことになります。
これが「音痴」と呼ばれる現象ですね。
出してしまった声はもう取り返しがつかないので、気まずさも相当かも知れません…。
NO MORE音痴の音感レッスンでは、音を外さない人たちが持っている「相対音感」を身につけて頂くための内容が盛りだくさんです。
「相対音感」は後天的に身につけられる感覚で、最初こそ少し難しく感じることもあるかもしれませんが、慣れてくると音を合わせることに心地よさや、楽しさを感じられるようになることがわかると思います!
一番最初のレッスンで現在の状態を確認させて頂き課題をこなして頂きます。
練習内容自体は非常にシンプルなのですが、課題を積重ねるうちにご自身にも変化がわかります。
本当に音が合うようになるのかな?と思ってらっしゃる方にこそ、経験して頂きたいメソッドになっています。ぜひお試しくださいね!
2. 『リズム感』
これは音感の面でもいえることなのですが、曲には難易度があります。
音の動きが激しかったり細かく動く方が難しく感じます。また、リズムも細かいもの・テンポが速い曲を難しいと感じる方が多いようです。
(逆にゆっくりなものが歌いにくい方もいらっしゃいます)
学校教育の音楽の授業では、リズムに関してそこまで習うことが少ないので、難易度が高い曲だと歌いにくく感じてしまったり、ずれていることに気づかないことも不思議ではありません。
リズムだけを集中して訓練できる機会が少ないために、今までに楽器をやっていたことある方や、ダンスなどをやったことのある方ほど有利です。
また、音のズレの方が強烈に気持ち悪さを感じるため、リズムのズレには気づかない場合もあるのです。
音が外れていないし、声もそれなりに出ているのに歌がパッとしない印象になってしまう場合は、リズムがずれているかもしれません。
音のズレが「高いか低いか」のどちらかでしかないように、リズムのズレも声を出すべきタイミングに対して、早くなってしまうか遅くなってしまうかでしかないのですが、きちんとしたタイミングで歌えている人は、体の中に物差しのように目安となるリズムのガイドラインを持っています。
言葉で説明すると少し難しくなってしまうのですが、曲の中に流れているリズムとシンクロできる感覚を身につけているということなのです。
音を聞いて反応しているだけでは、不十分なのです…。
リズムのズレも、十分にレッスンで克服できます!
課題をこなしていくうちに、なぜリズムがとれなかったのか、どうしてズレてしまっていたのかがわかって頂けると思います。
何となく音に合わせて歌うのでなく、確信を持ってタイミングを狙って頂けるようになってください!
NO MORE音痴のリズムトレーニングでは、一番最初に現状を把握させて頂き、その方に合ったレベルから段階的にレッスンして頂けます。
身体を簡単に動かす方法から、聴き方を意識していく練習方法など、メニューはいくつかありますので、実力が確実に引き上げられるように内容を組み合わせ実践して頂きます。
音感にもいえることですが、感覚が鋭くなってくると、なぜ今までズレていたのか、タイミングをどうはかるのかが徐々にわかってきます。
ズレた時の気持ち悪さも強く感じるようになるので、わざわざズラして下手に歌うことを避けられようになります。
最初こそ少しややこしいかもしれませんが、自分の変化を感じられて楽しいですよ。
自信がない方にも、自信たっぷりな方にもぜひトライして頂きたいです!
3. 声のコントロール
究極に気持ちよく歌うには、音程のこともリズムのことも心配せず、声が出るか出ないかも気にしないで、歌詞や音の世界を感じながら自由に気持ちの中にあることを声にのせて表現していけるようにするのが重要です。
このような理想にいきなりたどり着けないですが、自分の課題を一つずつクリアしていくことで確実に近づいていけます。
音感もリズム感も、一度身に付けてしまうと一生ものの感覚なのですが、この声のコントロールの技術も一度身に付けると、筋肉が落ちてしまったり、やり方を勘違いして覚えない限りはずっと使える感覚です。
歌を魅力的に歌うためには、豊かな響きのある声や様々な種類の声質、小さい声から大きい声まで自由に出せることや幅広い音域を持っていることが大切なのですが、この中でも一番悩みが多いのが声域に関してだと思います。
歌にはそれぞれ音域というのがあり、曲ごとにその曲に含まれる最低音と最高音が違うわけですが、自分が出せる声域が曲を歌いこなすのに必要な声域よりも広ければ、曲を楽に歌えます。
ですが、低い声が出なかったり、高い声が出なかったりと、自分の声域の方が曲よりも狭い場合、曲を歌いこなすことが難しくなります。
そういった場合でも歌えるように、カラオケのキーを変える機能が存在している訳ですが、キーを変えても歌いこなせない曲が出てきてしまった場合や原曲キーで歌いたくなった場合、自分の声域を広げていくことは可能なのでしょうか?
はい、可能です! ぜひ、NO MORE音痴のボイストレーニングをお試しください。
私たち日本人は普段、ほとんど筋肉を使わないで発声しているので、歌う際もさほど身体を使わずに声を出しています。
訓練せず自分のポテンシャルを引き出せている方はかなり稀で、ほとんどの方が自分本来の声や、出せるはずの声域を知らないまま過ごされています。
特に高音域は、訓練によってほとんどの方が伸ばしていける部分ですので、ぜひ味わって頂きたい部分です。
声量も比較的簡単に短期間で伸ばしていけます。歌うために身につけた発声は、日常生活でも応用できるので、普段の声も通りやすくなったり、滑舌が滑らかになっていきます。
身体は素直なので、鍛えてあげればきちんと想像以上のお返しをしてくれます!
いい発声をしていれば、喉に必要以上に負担をかけることがないので、歌っていて喉が痛くなってしまったり、声が枯れてきたりすることはありません。
もし現在、カラオケに行って何曲か歌うと喉が痛くなってくるのであれば、喉や上半身など不必要な力を入れて歌われているのかもしれません。
今の声質を変えることを目標にするもよし、音域を広げることを目標にするもよし、歌いこなしたい憧れの曲を目標にするのでもよし、、、
楽しく歌うことから始め、今のあなたをレベルアップさせてくれる目標を立てて、ご一緒に頑張っていけたら嬉しいです。
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